風景に浸る

 最近このブログに、何度も同じことを書いていますが、冬とはいえ、快晴の下、太陽の光が降り注ぐ南関東の真昼間はとても暖かいのです。今日は最高気温が、まず18℃もあったうえに、燦燦と太陽が照っていて、コートもセーターもいらない。そんな小春日和の日、自家用車で午前10:30頃に三浦半島の西岸、葉山町の南、横須賀市の立石県営無料駐車場に入り(入るまで10分か15分は並びました)こんな風に、過去にも何度もここに来ては同じような写真をいつも撮っているのですが、また撮り、近くのあまり知られていないレストランで蕪とベーコンのスパゲティを食べ、車内で読書と昼寝もして、のんびりとした数時間を過ごしました。往路は40分くらいだったかな、帰路は1時間半くらいだった。相模湾沿いを走る国道134号線、とくに鎌倉付近は南側にずーっと海が見えている。そしてとても渋滞します。

 国道134号線の砂浜側と街側は横断歩道で行き来するところもあるけれど、歩道橋が大半で、その歩道橋の上から海に沈む日や夕焼けに染まる富士山や箱根の山々を写真に収めようとする人たちが大勢出ていました。ちょうどそういう時刻に帰路だった。立石海岸にも15:00頃から、70代が中心と思えるカメラを持ったおじさんが、いつの間に?という感じで、五人、十人と見かけるようになる。多くは一人でやって来ているようでした。この立石海岸や近くの長者が崎や鎌倉の稲村ケ崎は富士山と夕焼けと夕焼けを映した波打ち際の大きな円弧、そしてなんなら江の島も写せます。まぁ誰が撮ってもそこにその時刻にいればきれいな風景写真が写る。そしてもちろん自分自身がシャッターを押して撮ったことが満足になるわけです。私のように、そういう写真を撮りに来ている人を撮ろうと思う人はあまりいない。ストリートスナップは天邪鬼です。

 写真家十文字美信さんのグランドキャニオンに観光に来る人達をスパイカメラミノックスで撮った写真がありますね。大好きなシリーズでその写真が収められている写真雑誌や写真集も持っています。

 なんで人を入れて撮りたくなるのだろう?その人たちと同じような休日ののんびりとした気分、あるいは絶景を前にした高揚した気分、それごと残したいのかな・・・自分の気持ちだけど、よくわからない。ただ撮るのです。

 上の写真は11:00過ぎ頃。磯浜に来ても、人は一瞬まっすぐに立って、周りを見ます。風呂に入る・・・とはちょっと違うか(笑)・・・風景に浸かる一瞬。その前に掛け湯はなに?ここに来るまでの車窓風景を見ることかな。