続く小春日和

 神奈川県茅ケ崎市の市役所や文化会館と道を挟んだ東側に茅ケ崎中央公園がある。カフェがあるわけでも花畑が整備されているわけでもなく、ちょっとした噴水みたいなのはあるけど大抵止まっていて、カフェやら、あるいはバスケットコートやテニスコートもなく、芝生がきれに整備されて皆がゴロゴロできるわけでもない。遊具もない。けっこう広くて、いわゆる土の広っぱがあり、公園の周囲にはけっこう背の高い木々がある。公園の前身が何に使われていた土地なのかは知らないけれど、昔からあった木々が残された感じで、銀杏やメタセコイヤや欅や、なにかどんぐりが生る楢のような木もある。実がホップのようなクマシデもあった。だから子供たちは走り回ったり、鬼ごっこをしたり、小さなゴムボールを転がしてはきゃっきゃと声を出す。そんな公園に紅葉シーズンの最後に真っ赤になるもみじがある。ほかの紅葉はほぼ散ったあとに、この木は日の光が当たればさらに真っ赤に光るけれど、曇りでも真っ赤に見える。そして平日の今日の午後なんかは、誰も見物に来ていない。カメラを持った人と、一人すれ違い、私が去るときに一人来た、そんな感じです。まぁありきたりの紅葉写真ですが、紅葉も終わりと言う頃になり、じゃあ一枚、挙げておきます。

 だいぶ前、床屋へ行き髪を切ってもらっているとき、となりに20代か30代の男がやってきて髪を切りながら、最近茅ケ崎に越してきたけれどつまらない町だね、と延々と理髪師に文句を言っていた。東京のように次々ときらびやかなエンタテイメントが自分を迎えてくれるとでも思っているのかな?勘違いも甚だしい、と思いつつも聴いていると、そのうちにこの公園のことになり、どんな公園かと思ったら、がらんとして何もない、なんだあの公園は?と文句たらたらなのだった。理髪師も「そうですねえ・・・」と応じていたけれど、そこは客商売で、内心はどう思っていたことやら。

 なにもない広い中に、大して手入れされていない(でも必要最小限には手入れされている)木々があればいいのですよ。それを楽しめるかどうかはあなた次第、というわけで。

 今日は茅ケ崎警察署に運転免許の更新をしに行きました。その帰りにほんの10分だけ立ち寄った。相変わらず冬とは思えない秋のような12月ももうすぐ半ば・・・

クマシデでしょうか?