夜の日比谷通

 真夏の気温が例えば36℃37℃になると、人という動物として生命の危険を感じてしまうから、それはもう大変に辛くて、熱中症への対策などもあれこれ話されるが、12月に20℃を越えるなんて、そんな真夏を上回る異常気象で、その理由が人の暮らしに根ざす地球温暖化にあるのだとすると、真夏以上に今こそそれに怖れを感じて、やるべきことは何かを考えなくてはいけないのだろう、けれど、暮らしにおいては12月の20℃はちょっと行き過ぎた小春日和という感じに過ぎず、羽織って来たコートを脱いで手に持つのが面倒なくらいで、颯爽と町を歩いて師走の買い物をする分には楽しいウイークエンドに過ぎない。そんな土曜日ですね、今日は。

 昨日の金曜に12月に入ってから七回目かな六回目かな、忘年会が珍しく都心の有楽町であり、散会後に日比谷通りをカメラをぶらさげて歩いてみたら、写真の通り皇居日比谷濠の石垣がライトアップされていて、ちょっと幻想的な光景だった。車はたくさん行き交うけれど、歩行者はほとんどおらず、向こうとこっちの信号が赤になり、車の行き来が途絶えた瞬間には、濠の暗闇の中から密やかに鳥の声が聞こえた。あれ?なんだかここだけ江戸の風情だな・・・突然タイムスリップした辻斬りが出てきそうだ。あぁそうか、ときどき江戸と現代のあいだでタイムスリップする話がドラマや小説にあるけれど、こういう場所を歩いてた作家が思いつくのかもしれないな、などと思った。のんきなものです。

 話が変わって、なんかこんなことにも季節性があるのかどうか?いっつもこの師走から年明けの冬の時期に、オールドレンズとかフイルムカメラに興味が「沸く」というか、いつも興味があるけれどその強度が「増す」感じで、この時期だけ毎年ついついヤフオクとメルカリを眺めてしまう。眺めるだけならいいけれど、ときにオークションで終了時間五分前の競り合いに参戦してしまうこともあり、たまには競り落とすこともある。先週、そんなわけでほぼ一年振りに、1955年発売のライカスクリューマウント(L39)と言うマウントの50mmF2.8と100mmF4と100mmの外付けファインダーをセットで約5000円で落札しました。この50mmのレンズはピントリングが銀の部分と黒に塗装された部分が順番に縞模様を作っているので「ゼブラ」の愛称で呼ばれていて、なかなかカワイイのです。F2.8と暗いけど、それだけに?安価に手に入れやすい。そういう外観のカワイさでいうと、もう一種類、トプコン5cmF3.5というのも気になる・・・今日の土曜は、さっそくこのゼブラをまずはミラーレスデジタルカメラに付けて撮ってみました。撮った写真は明日以降にこのブログに載せるかもしれないです。

 それでちゃんと像が結んで問題のない写真が撮れることがわかったので、今度はフイルムカメラで使ってみようと思っています。