夕方に雨が上がった日曜日

  昨日の午後から降り出した雨は、予報より上がるのが少し遅れたが、午後3時になり上がった。今日の午前は早く起きたけれど、その後も眠気が消えず、うつらうつらと寝ては夢を見たり、また起きてぼーっとしていた。そのうちに時間が過ぎて行った。

 雨が上がったから、自家用車を運転して二宮町のパン屋+カフェで開催中の某写真家の展示を観に行き、パンをたくさん買って、その帰り道に運転をしながら空を見上げると、雲がきれはじめ、もう日暮れ間近とは言え青空が見えていた。そんな空の様子を見たせいもあるのだろう、ちょっと寄り道をしてみようと大磯町の漁港の駐車場に車を停め、夏には大磯海水浴場になる海岸にある、津波避難のためと思われる三階建てくらいのタワーに上がってみた。南岸低気圧が通り過ぎている海には大きな波が次々と寄せていて、黒いウェットスーツを着たサーファーが波に乗ることを繰り返していた。そして写真のように砕けた波しぶきが南風に乗って雲のように煙っていた。南風のせいか暖かく、ダウンジャンパーは車の中に置いて来た。日が沈み、あたりはすぐに暗くなってきた。その暗さが覆う前に、このタワーから階段を降りて、今度は波打ち際に行って写真を撮ろうと、私はこの砂浜を50歩だけだけど(数えたのだ)走ってみる。50歩分走ってもとくに息があがるわけでもなかった。それが少し嬉しかった。

 再び車を運転して帰路につく。やがて夜になった。