23年前の2月のこと

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まだ万年筆で青い表紙のノートに日記を書いていた1999年の2月の日記を捲ってみる。

1999年2月某日。村上龍著「はじめての夜、二度目の夜、最後の夜」読了。(中略)主人公の中学時代の友人(初恋の人?)アオキミチコが「あと三十分で世界が終わりっていうときに、思い出して確認できるような楽しかったこと、今までにたくさんあった?」と聞く場面で、主人公のヤザキは「オレの場合は、悪いけど、そういうことの連続だ」と答える。この答えが羨ましく思えたし、憧れもした。

1999年2月某日。小学生のころの夜の7:55~8:00とか、8:55~9:00とかの、ちょっとした短い時間の番組でヘラクレスのような、身体が馬のHeroの出てくる漫画番組があったような記憶が浮かんできた。マイティ・マーキュリーと言ったようにも思うが自信はない。

1999年2月某日。昨晩のこと。昼間履いていたカンゴールの靴下の左足の親指の爪の当たる部分に穴が開いていたので捨てた。次に、風呂上りにハッシュパピーズの犬のマークの紺色の靴下を履いていたら、やっぱり左足の親指の爪の当たる部分に穴が開いていた。そういえば、靴下に穴が開くのは、いつも左足の親指のところに決まっているようだ。新しい靴が、まだ革が硬く、足にフィットする前、痛くなるのは右足の小指の外側のことが多い。だから私は左足より右足の方が大きいと思っている。しかし大きな足の方が靴下が先に破けそうなものなのだが。そこで考えてみた。右足は足幅が広いので、靴の幅が不足していると小指の外側が痛くなる。一方、左足は幅方向が狭いので足が靴の中で、歩調に合わせて前後に滑り、親指の爪先と靴の間で靴下が繰り返し叩かれて先に破れる、という推理はどうだろうか?それにしてもあまりにすぐに靴下に穴が開いてしまう。

こんな日記が1998年から2000年まで書かれている(それ以前は日記など書いていなかった)。そのあとはパソコンで書いてフロッピーディスクに保存するようになったが、もはやフロッピーディスクなんて読み込み装置がないからもう簡単には読めない。そして2007年2008年か・・・からはこのブログに日記を書いているが、でもこれは公開日記だから上記転載したノートの日記と違って、読まれることが前提で書いているからちょっと違うだろう。

 今日も在宅勤務で、今日はウォーキングに出る隙間の時間もなく、結局一歩も外に出ていない日になる。なんとなく年明けから毎日ブログを更新することをやっていて、それほどの熱意でもないですからいつかは途切れるだろうけれど、とにかく少しだけそのことに意識的になっていて、でも書くことが見つからない。そこでこんな風に23年前の2月の日記など捲ってみたのだった。

 23年前には二日に一冊くらいの勢いで本を読んでいるのでびっくりしたな。いまは月に3~5冊ってとこだろう。そして上記の村上龍の本など、そんなタイトルの本を読んだことなどまったく覚えていないのだった。いまも売ってるのかアマゾンで検索してみよう。

 それにしても、この(上記、転載した)靴下の穴の考察の文章のだらだら感はすごいですね。自分で書いた文章なのに感心するほど適当でだらだらしていて、だからすごい。当時は田中小実昌の本が大好きだったから、コミさんのだらだら感に憧れていたのかもしれない。ちなみにマイティ・マーキュリーではなくてハーキュリーのようです。

そういうタイトルの本、ありますね。読んでみようかな・・・