哀しい妖精

 5年前、2018年の秋に撮った写真を見直していたら、1970年代後半?ずいぶん人気のあったジャニス・イアンのレコードジャケットが飾ってあるバーの写真が撮ってありました。場所は東京都写真美術館の横のブリックロードって言ったかな、数軒、飲食店が並んでいるところだと思います。コロナ禍でなのか別の理由もあるのか、この並びにあった飲食店はほとんどがコロナ前の店は畳んでしまい、最近になり新しい店舗が開店している感じがします。この店はどうなんだろう?コロナ禍を乗り越え、いまもあるだろうか?

 人気があったジャニス・イアンのことを思い出していたら、フィービー・スノウという別のミュージシャンの名前が記憶から出てきましたが、同じ頃の人だろうか?こういうことってほかにもあります。ロバータ・フラックカーリー・サイモンがセットになって記憶されているのは、たぶん前者の「やさしく歌って」と後者の「うつろな愛」が同時期にチャートで競り合っているのを中学生くらいだった私が夢中になって聴いていたんだと思う。

 ジャニス・イアン南沙織の「哀しい妖精」を作曲していました。佳曲だと思います。

♪男の人は旅人ね 通り過ぎるだけ 私の心の中を 横切るだけで 消えてしまうの♪

という歌詞は松本隆

♪ひと言 好きと言ってね 頬そめて 待ってます♪

今だと、あなたは旅人、と歌うのは構わないけれど、男の人、というように性差で括る歌詞はあまり受け入れられないのかもしれないですね。

 そういえば先日、この写真を撮ったのと同じ恵比寿の写真美術館の脇の道を歩いていて、そのときは日本の新進作家展を観てきたのですが、よこのベンチに座っていたカップルの若い男性が、彼女に「大好きだよ」と言ったその声が聞こえてしまい、ちょっとこっちが赤面するかのような気分になりました。