たぶん今シーズン最後の牡蠣フライ

 今日は3月1日でもう弥生に入りましたね、外・・・といっても家の近所ですが・・・を歩いていると、とてもソメイヨシノに似ている桜の木があって、なんという種類なんだろう?もう満開に近づいていてびっくりしました。それから、ときどき住宅地の中に見掛ける、道幅も広く歩道も付いている道路が、ほんの数百メートルで行き止まりになっている、これは宅地開発の計画が途中で頓挫したとか、不動産屋のあいだの意見の相違とか、後から出てきた別の開発計画の犠牲になる、なんていういくつかの理由が想像できますが、そういう行き止まりの立派な道があり、そこの街路樹が白木蓮なのですが(辛夷ではないと思えます)そのうちの日当たりがいちばん良い場所の一本がもう開花をはじめていました。この開花を確認したのは一昨日だから2月28日のこと。その日は住宅街を歩いていると、ときどき沈丁花が香ってきました。

 今日の昼に、そのソメイヨシノに似た花を見たときには、昼食を食べにその先にあるとんかつの店に「牡蠣フライ定食」を食べにいったのです。冬のあいだにそのSというとんかつ屋と、隣の平塚市にある、やっぱり頭にSが付くカレーの店に行き、とんかつ屋では牡蠣フライ定食を、カレーの店では季節限定牡蠣カレーを、それぞれ最低一回は食べるのがずっと冬の個人的風物詩のようなことなのですが、今年は今日までどちらも食べていなかった。そこで昼食にせめてとんかつのSの牡蠣フライ定食だけでも牡蠣の食べ収めにしておこうと思ったのです。五個のうち二個はとんかつソースで、二個はタルタルソースで、ひとつはソースを付けずに食べてきました。

 ソメイヨシノに似た花を見つけたときはとんかつ屋への往路で、木を間近に見ようと横断歩道を渡って寄り道をしてスマホで写真を撮りました。些細なことだけど、渡って花をみるか、それは帰り道にしてまずはとんかつ屋に行き空腹を満たすかをちょっと迷いました。でも往路に寄り道をした。寄り道ったってほんの1分かそこらの話です。牡蠣フライを食べ終わり、美味しかったけれど、揚げ物は腹にもたれるなぁ・・・としのせいだよなあ・・・と思いながら店の外に出ると、来るときには晴れ渡っていた空に雲が出てきていて、ちょうど太陽が隠されていた。ソメイヨシノみたいな(でも時期的に考えてソメイヨシノじゃない)桜の花を来るときに見ておいてよかったなとちらっと思う。人の心で思っていることなんて、こんなふうなちらっとちらっと思うことの積み重ねばかりなんだろうと思います。

 JR東日本内の東海道線・東京ー熱海の主要駅でいえば、東京・川崎・横浜・平塚・小田原・熱海あたりかな、これならば関東に居住ではない人も知っている地名だと思いますが、その横浜と平塚のあいだは、順に横浜・戸塚・大船・藤沢・辻堂・茅ケ崎・平塚と続きます。もしかすると平塚より藤沢の方が知名度が高いかもしれませんね。サッカー日本代表の現キャプテンのリヴァプール所属の遠藤航選手は上記の駅でいえば横浜市の戸塚出身で、平塚市を本拠地とする湘南ベルマーレのユースからトップチームへ、浦和レッズを経由して、ベルギーからドイツへ、いまはイングランドへと駆け上がって行きました。あるいは茅ケ崎市は、まさに私が住んでいる市ですが、サザンの桑田佳祐加山雄三の出身地で、駅に電車が停まるとサザンの希望の轍のメロディーが流れるし、駅前から海に向かう正面のバス通りは加山雄三通りといい、斜め右の海水浴場へ向かう道はサザン通りと呼ばれます。先日、上記の駅名でいうと辻堂駅のすぐ近くにあるモールにあるURBAN RESEARCH DOORSに行き、黒の襟付きカーディガンを買いました。新しい服を買うのは、それだけでちょっとうきうきするものです。いつ着ようかな?と思ったりしますね。

 写真は上記の白木蓮の花が咲いていたと書いた2月28日の夕方に茅ケ崎中央公園で撮った写真でして、以前もこのブログに書いたけれど、だいぶ前、理髪店で散髪しているときに隣の席に来ていた客(最近に茅ケ崎に越してきたばかりだがこの街は気に入らないという人)が、遊具も売店もアトラクションもないつまらないただの公園、とこきおろしていた公園ですが、遊具も売店もアトラクションもない素晴らしい公園だと思います。この地面の緑、芝かな?それともシロツメクサなどの雑草かな?に大きな欅(らしき)木の影が伸びていて、集まった子供たちの遊ぶ声がたくさん聞こえる・・・この写真には写っていない右側にとくに大勢子供がいてボール遊びをしていました・・・ほのぼの、というのはこういう早春の夕暮れに在るものなのだなと思いました。そして昔と変わらない子供たちの放課後の遊び方がちゃんと出来る街は誇らしいですね。

 聞いている音楽は、前回か前々回にも書きましたが、若いフォークロックバンドのローラ・デイ・ロマンスをいまだによく聴いています。たとえば前回か前々回にも書いた「ウィノナ・ライダー」の歌詞は ♪ 公園 悲しみにさよなら やけに残った乳白色の思いが 味気のない未来の色と混ざって ただ観てるだけで幸せ 傷ついたウィノナライダー 僕らはまだ 仮初にそう歌った 磨いたレンズが 君の姿を映した こんな日には 環状線が運んだ寂しい音楽 ♪ ですが、雰囲気が伝わる、でもよく判らない感じ、もどかしい感じ・・・