KAIT広場

 神奈川県厚木市、きょんきょんの出身地でしたっけ?、その厚木市神奈川工科大学キャンパスがあり、その敷地内にこの写真のKAIT広場があります。写真だけだとなにがなんだかわからないと思います。この学生さんたちが歩いている白いアスファルトというのか、もっと吸水性のあるようなちょっとぼそぼそした石のような材質の床は4100平米なので、60-70mのほぼほぼ正方形、そしてわずか2-3mのところに同じく真っ白い屋根があります。床も屋根も平面ではなくて、緩やかに湾曲している。特徴は柱が一本もないことと、屋根に50個くらい四角い穴というのか窓でしょうか、開口があるのです。この写真を撮るまえに青空に雲が遮ることもなく直射日光が届いていた。そういうときには天井の穴の形がそのまんま四角形の陽だまりを床に作ります。そして少しだけ太陽の前に薄い雲がかかると散乱光になり、途端に木漏れ日はこんな風に境界があいまいなやわらかな木漏れ日に変わります。この建造物は那須にある水庭を設計した石上純也建築設計事務所だそうです。これは学生たちのための庭で、思索しても昼寝しても、おしゃべりしてもだべっても、良いようです。そして一般の人は、わたしもそうですが、ふたつきに一度かな、見学予約をウェブで受け付けられる。わたしはたまたま見学日の二日前にキャンセルを見つけて行くことが出来たのですが、予約は開始日に即埋まってしまうようです。不思議な場所。たとえば撮って来た写真を見て、静謐な場所のように見えることはあるでしょう。でもここはリアルタイムでそこにいても、なんか静謐な場所に、というか違う世界に迷い込んだような気がするのでした。下の写真はほぼ直射日光になっているときです。