ウツギの花

 たぶん30年かもっと、ずっと防湿庫のなかに入れたまま一度も使っていなかった、カメラやレンズがオートフォーカス対応になるまえの、手でピントリングをぐるぐる回して、目でファインダーの中を注視してピントを合わせるマニュアルフォーカスのタイプの焦点距離100mmのマクロレンズを先月だったか、久々に使ってみたら意外と面白くなって、どこかへ出かけるときにバッグに入れて行くことが多くなった。最近は、雑木が繁り、足元には野の花が咲いている近所の川沿いの道や、どこかの公園に行くと、もう花の季節が終わった植物もたくさんあれば、今咲いている植物もあって、このウツギという低木は、どこにでもあるけれど、ちょうどいま白い花を咲かせている。相変わらず街角スナップを撮っています。あるいは建築も撮っています。たとえば前回投稿した神奈川工科大学の広場とかも。そうそう5月の26日は東京建築祭りだったので築地本願寺など何か所か建物を見物に行きました。だけどもそれに加えて、植物を撮る回数がずっと増えています。写真は前ボケに同じウツキの花を置いているわけですが、もっとちゃんと図鑑のように花をわかりやすく正確にびしっと撮った写真もあります。ただ、なんかこのひっそりとした感じが好きで、この写真を選びました。上の古いマニュアルフォーカスのマクロレンズの話はつい先日にこのブログに書いたばかりかもしれないな。

 植物園、たとえば大船の植物園、に行くと、長い望遠マクロレンズをカメラにくっつけたりして、花を撮影している本格カメラマンさんたちがおりますね、女性も多い。若い人はほとんどいない。男性も多い、初老の・・・すなわち私のような年齢・・・でも皆さん写真撮るのに必死に頑張っていて、なんだか辛そうな顔の方も多いんじゃないか?ともだちとしゃべりながらやって来ているおばさん二人組なんかは楽しそうで、かつスマホで写真を撮っていく。だからね、心の片隅で思ったこと、わぁきれいだなあ~!って、撮る前に言ってみよう。撮ることに焦らずにいよう。

 アマゾンの古本で瀧口悠生の高架線という本を買ったのですが、届いた本の表紙に見覚えがあり、そのあと裏表紙に書かれた解説文を読んだら、あ、しまった、読んだことある本だったことに気が付いた・・・しかも本棚をよく探したら、BOOKOFFに売ることもなく、ちゃんと同じ本が見つかりました。やれやれ・・・すぐ忘れちゃうんだから~。

 ウツギの花言葉は「秘密」「古風」「風情」「乙女の香り」と、ちゃちゃっと調べるとすぐ出てきました。近所の川沿いの道をしばらく北上すると紫陽花が並んでいる場所のありますが、ちょっと遠い。ちょっと遠いけど行ってみようかな・・・

 深夜、いま、雨が降り出しました。花言葉ってひとつの花にもたくさんあって、かつひとつひとつの花言葉に上記の例もそうだけど関連性を感じない。乙女の香りと秘密の関連性ってなんだろう?