全ての選手に賞賛と労りと感謝を

 オリンピックでSNSによる誹謗中傷問題が世界的に取り沙汰されていますが、やり切れないです。

①その選手がその国のなかではその競技においてトップアスリートであるから選ばれていること

②どの選手も少しでもいい結果を出したくて必死に取り組んでいること

以上①②をもう一度考えようよ。人なんだから、プレッシャーに負ける人もいるしそれを力に出来る人もいる、その差も紙一重で同じ選手であっても、競技のその日その時刻までに、周りの環境のなかで、どういう状態とどういう気持ちの持ちようが出来るかは毎回毎回、大きな差が生まれてるだろう。人なんだから毎回毎回できるわけではない。あの日は上手く行って、この日はだめだったこともある。どんな人でも普段出来ていることが出来ないことがあって、あるいは滅多に出来ないことが上手く行くときがあって、その結果の多くはそういう運不運に左右されていること。その確率は0.1%であっても、そっちが現れることだってある。五回目で上手く行く人もいれば、もし六回が許されていたら六回目で上手くいったかもしれない悔しさもある。確率だから、100%ではない確率の演技やパフォーマンスや技をやらないと勝てないんだから。世界トップレベルの記録を持っていても、そのレースで失敗するのも人である以上は当然、そのレースで彗星のごとく登場することがあるのも人である以上は当然。

 事実が①と②である以上、そこから導き出せるのは、賞賛と労りと感謝だけだと思うのですよ。もしオリンピックを観戦するなら、どんな結果に対しても、その選手に「わたしのせいで」とか「期待を裏切ってごめんなさい」とか言わせては絶対にいけない。

 ここまでSNSが普及し、それが暴力になるのであれば、小学校中学校高校の体育の授業でスポーツ観戦の在り方を教育して、テストもして必須科目にすればいいのに、と思います。

 このブログももう16年も書いているから、いつかの記事には、上に書いたことと反することを書いているかもしれません。誰か特定の選手に文句を言っているかもしれません。だけど、今この年齢になって、思うことは上に書いたことがすべてです。