
上の写真は大塚駅前広場です。
さて、先日最寄り駅の駅ビル5階にあった地元の書店が撤退して、有隣堂がやってきました。以前の書店と有隣堂は、どこにどういう本を置くか、と言う配置もさほどは変わっていないし、本棚などの備品もそのままで大きな変化はないようです。ところが小さな変化はありました。なんかほんの少しだけど、キャラクターグッズが置かれていたり、衣類もあったり。あとこれは記憶違いかもしれないけど、文具売り場などは目線の高さで見通せて明るく広くなった気もしないでもない。ほんの少しの違いでも印象って変わりますね。
その有隣堂でエスカレーターを上がった真正面に表を向けて立て掛けてあった本、書店の、これを売りたい、あるいは売れているからチャンスと言うことですかね、推しの本と言うわけでしょう、そこに、直木賞を受賞した嶋津輝著「カフェーの帰り道」がありました。もう七刷で、昨秋からずっと売れている本なのでしょうか?わたしは文庫本棚ばかりを回ってるからか、ニュースにうとくなったからか、知らなかったのですが。その本ともう一冊、江國香織の新作を買いました。
今日、さきほど、その「カフェーの帰り道」を読み終わりましたが、良かったです。最後の数ページ、不覚にも落涙してしまいました。悲しいことがたくさんあっても、良かったね、安心したね、と言うこともあり、その両方がごっちゃ混ぜになった感情が起きました。大正から昭和の下町の地味なカフェーを舞台にした連作で、最後の一編に出てくる主人公の幾子は、私の母、2022年に90歳で亡くなった母と同年代の設定で、その幾子の思うことが、当時の若い母が感じていたことは、こんなことだったのかな、と思いました。
アマゾンのコメントを読むと、ほっこりしました、とか、癒されました、と言う感想の方が多いようでした。わたしはそうではなかったな、さりげない、下町を舞台にした、市井の人たちの物語を通して、世界のすべてを代弁された感じでした。
以上、読書感想文でした(笑)
