季節とともに

 春になるとマンサクが咲き、梅が咲き、福寿草を見つけ、木蓮は白も紫もいいと思う。それから桜が咲くと東へ西へと走り回るようで、いっせいに新緑が立ち上がると、さまざまな緑に彩られる山を見上げるだろう。春の薔薇をどこかの薔薇園に観に行く。父は紫陽花や桔梗が好きだったのを知っているが、華道をやっていた母がなにか好きな花を具体的に言っていた記憶がない。真夏になるとこうして百日紅が咲く。大きな古い百日紅(数日前にブログに使った極楽寺百日紅のような)も勢いがある背の高い百日紅も見事だと思う(これは茅ケ崎駅南口の線路に平行な商店街の街路樹です)。9月になると芙蓉がさらに咲くだろう、もう咲いているけれど。そして萩や曼殊沙華。秋薔薇・・・。私はたぶん十年前十五年前にはこんな風に季節とともにどういう順番で花を楽しむことが出来るかを書くことは出来なかった。あ、菖蒲や半夏生や向日葵や秋桜や、まだまだありました。・・・あるいは野に咲く雑草の花のことも・・・

 聞いておかないと聞けなくなるからたくさん聞いておけばよかったと何回も思ったのにまた思うんだな。

(この文章は22日ではなく20日に書いて予約投稿しておきます)