平沼のガスホルダーと相鉄線

 東海道線JR東日本区間東京-熱海)の上り電車が横浜駅に入る直前、進行方向を向いて左側にこの東京ガスの平沼のガスタンクが三つ見える。右側のタンクの奥にもうひとつある。調べると正確にはガスタンクではなくてガスホルダーというそうで、液体状態で輸入してから気化したガスを都市および住宅のある人口密集地帯に供給する際に、朝と晩の供給量の差を吸収して安定供給をするための調整量を貯蔵する目的らしい。だから都市の近くに配置することに意味があるのだが、怪獣映画を観ていると、この施設は怪獣のターゲットとなり怪獣に破壊されて爆発することが多そうだから、そのイメージが出来上がっていて、こんなターミナル駅のそばで大丈夫なんか?ガス漏れで広範囲でガス中毒にならんのか?と素人考えで危惧してしまう。実際には大丈夫なんだろう。

 電車に乗って車窓から通り過ぎる風景を眺めていると、だんだん自分だけのランドマークが出来ていて、ガスホルダーを過ぎるとすぐに横浜駅というのもその一つで、ほかにも工場の壁にくっつくように植えられた背の高いメタセコイアがあったり、らせん状の坂道で投影面積を減らした自動車が渡れる跨線橋などがある。ランドマークだから写真に撮っておきたくなる・・・これは一般的感情じゃないからうまく伝わらないですね・・・でもまぁ写真に残したい収集癖(プライベートで気になる風景を残そうとする収集癖)を理解してくださる方はなんとなくわかる、かな?撮りたくなっても、満員電車のときは撮れないし、そう簡単ではない。撮影場所代金だと思って必ず座れるグリーン車を使っても、動いているから短時間で通り過ぎるし、手前に別の電車が通過中のこともあるし、架線や電信柱が画面を大きく覆ってしまうこともある。並走する相鉄線がこの上の写真のように写った方が良いか悪いかはそのとき次第というのか気分のようなことだが、相鉄線もすべてがこの紺色の車体ではない。写真的にはこの単色の紺色の車両がいいなと思う。相鉄線車両のなかに一人赤い服の人がいて、このちょっとした赤も悪くないが、こんなのは偶然の極みだ。手前の線路がうまく光ったのもいいと思う。なんてことを自画自賛しているが、そもそもこんな写真にこだわってどうするんだ?と思う人の方が正常です。